先日、知っている子が大学を中退したことを知りました。
話は変わりますが、私が大学へ入学したのは働いていた会社を辞めた後で、26歳の頃となります。今から30年以上前になりますので、その頃は両親を含め皆から「なんで今さら!」と言われ続けたのを覚えています。大学で何を勉強したかったのかというと、お酒や味噌などを作るための発酵や新しい農産物の開発等に関わりたく、農業系の大学を目指していました。働きながの勉強はとても大変だったのですが、その夢に向かって勉強していたんです。
勉強していたある日のことです。私は気がついてしまいました! 私はとても芋虫が嫌いだということを。小さな頃弟と喧嘩したときに、昆虫図鑑の芋虫がいっぱい載っているページを向けられ追いかけられたことや、父親から木にいた芋虫を投げつけられたことなど、現在まで続くトラウマ形成には十分すぎる家族の仕打ちです(虐待です(`ー´) )。 農業系の大学に行ってしまうと、その芋虫だらけの図鑑を買わせられるはず! そして芋虫の勉強をさせられるはず! など私の頭の中は勉強どころではなくなっていったのを覚えています。
そうして別の道を選んだのが福祉系の大学でした。純粋に福祉の道を歩んでいる方々からすれば気分を害する事かもしれませんね。ですが、それから30年以上福祉の道を歩んできました。芋虫に負けず農業系の道を歩んでいれば、確実に今とは違う人生となっていたと思います。しかし、私が歩んできたこの30年間で、本当に多くのチェレンジや多くの勉強をし、そして本当に多くの方々と出会ってきました。良かったことも悪かったこと含め全て経験となっています。
彼も大学を3年生で辞めるとき、両親も含め皆から「なんで今さら!」と言われたと思います。確かにその通りだと思います。しかし、辞めると決心するまで本当に悩み苦しんだと思います。そのことを思うととても心が苦しくなります。
ですが、私の個人的な感覚ですが、人生は木々の枝葉のように感じます。私は芋虫から逃げた人生ですが、それはそれでよかったのだと思います。逃げた道でもかけがえのない道となっていきます。上を見れば枝葉は無数に広がっています。そして、彼には木々から落ちても受け止めてくれる人がいます。娘が言った言葉ですが安パイです! 立ち止まりながらでも次の枝葉に進んで貰えればとても嬉しいですね。
本当に責任のない勝手な言葉ですが、もしよろしければ農業系の道に進んでみませんか?
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