王様

世界

 私の同期にサッカー選手の三浦知良選手がいます。実はまだサッカー選手を続けているんですよ。プロサッカーのJリーグができて約35年が過ぎましたが、リーグが創設された頃から凄い選手で、その当時はアイドル歌手よりも華やかな選手でした。

先日、その三浦カズ(私の呼び名です)が、現在のポルトガルのチームを退団し、そして再度日本でプレーしようとしているとのことです(移籍先はJリーグの下組織のJFLのチームと書かれていました)。以前別の記事に書かれていたことですが、三浦カズは「辞め時を見失った」との記事を目にしたことがあります。

今現在の三浦カズは、当に50歳を過ぎており、当然若い時のような光り輝いている姿はなく、ポルトガルのチームも含め最近所属していたチーム全てで目立った成績を収めることが出来なくなっています。うがった見方では過去の栄光や客を楽しませるのみの選手と言えます。また日本サッカー協会会長の宮本さんや日本代表の森保監督など今現在の日本サッカーを背負っている人達は、皆、三浦カズの一世代下の選手だった人達が担っています。当たり前といえば当たり前で、50歳を過ぎてもうすぐ60歳になろうとしている人が、自分の子供より下の世代もいる才能に溢れている人達が集うプロの世界でプレーしている時点でもう無理と思いますよね。

先日、以前阪神タイガースの選手で今現在アメリカ大リーグの下のリーグに所属している藤浪晋太郎選手のブログを書かせていただきました。その藤浪選手は今現在自分の中で、落ちぶれてしまった自分に確実に「悩んでいる」と思います。そして三浦カズの立場は、全く藤浪選手と同じ立場となっていると言えます。

それでは皆さん、三浦カズは藤浪選手と同じく今現在の自分の立場を「悩んでいる」と思いますか?

実は私自身、三浦カズの気持ちが手を取るように分かってしまうんです。嘘だと思うかもしれませんが本当なんです!今現在の三浦カズは、今の自分の立場も、プロの世界で生きていくための厳しい練習も、節制したストイックな生活も、全てで「楽しんでいる」と思います。

プロの世界です!自分ではまだ出来る思っていても、働かせてもらえるチームがなければ辞めなければなりません。三浦カズはそのような選手を五萬と見てきていると思います。また、年齢が高齢になっても若く光り輝いている選手達と一緒に練習し、同じ土俵で真剣勝負が出来るんです。本当に羨ましい限りです!

三浦カズの愛称はキングカズです。日本サッカー協会の方、同じチームの選手、そして全国のサッカー好きがキングカズと呼びます。「キング」です!王様です!

どの世界にも偉い人はいます。しかし、現場で一生懸命働いている方々がいるからこそ、その世界が成り立っています。たぶん三浦カズは、日本も含め世界中のチームから声がかからなくなるか、自分にとって挑戦できると思うチームが無くなるまで現役選手を続けると思います。本当に凄いことです。

最後の締めとして、同期である三浦カズを見習うとか負けないとか言うつもりは全く無いです。「楽しんでいる」三浦カズを羨ましいと思っています。私自身も身の丈のあった世界で、自分が少しでも必要とされ、その場所が自分にとって少しでも挑戦でき、そしてその事を続けていけるのなら「幸せ」なことです。

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