先日、第47代アメリカ大統領にドナルド・トランプ氏が選出されることが決まりました。
アメリカは、世界で最も大きな大国で、その大統領は世界のリーダーとも言えます。そして、ドナルド・トランプ氏は世界中で最も有名な方の一人であり、その言動は絶大な影響を持っていると思います。
ここ数ヶ月間、アメリカでは大統領選挙の話題で持ちきりでしたが、世界ではイスラエルがハマスやイランとの紛争を繰り返し、ハマスが管理しているガザ地区への攻撃は、毎日とても心が痛む現状が放送等で映し出されています。このイスラエルにアメリカは強く支援しており、それはトランプ自身も強力に支援しています。その理由は、イスラエルを建国しているユダヤ人の中には、莫大な資産を有している方々がたくさんおり、その方々がアメリカやトランプに莫大な献金をしているからだと言われています。
この大統領選挙期間中のトランプは、選挙期間中ということもあり過激発言を繰り返していましたが、その中で私がとても怒りを抱かされた事がありました。それは「イスラエルがイランを攻撃するのであれば原子炉等の核施設を狙えばいい!」という発言でした。その発言を聞いたとき、原爆での悲劇を知っている日本人の私としてはとても許せなく、絶対トランプ落ちろ!!!とトランプ(いつの間にか呼び捨てです!)を映像で見るたび怒鳴っていました。
ところが結果はどうでしょう。皆さんご存知のように、予想に反してトランプが圧勝で大統領に選出されることになってしまいました(・_・)
トランプを支持した方々の多くは、「女性」よりも「男性」、「黒人」よりも「白人」、「高学歴」よりも「低学歴」、そして「若年や高齢者層」ではなく「中年層」の方々でした。現在の先進国では、差別を無くそうと躍起になり、社会の中で数が少なく主流から外れているマイノリティに対して保護する風潮が強く、自分の立場を言った者が権利を保証される社会となっていると言えます。そのような社会の中で、物言わない「男性」「白人」「低学歴」「中年層」の方々の不満を掬い取ったのがトランプであり、そして、そのような社会の閉塞感を感じていたアメリカ国民の支持が、トランプ圧勝に繋がったのだと言えます。
今現在、私のトランプへの怒りは少し消えつつあります。アンガーマネージメントです(^_^;)。そして少し分かったことがあります。あの時トランプは、本心で核施設を攻撃しろとは思っていなかったと思います。あれは、トランプなりの抑止力だったのだと思います。大統領選挙中でトランプの発言は世界中に駆け巡ります!とても大きな影響力を持っています。そのことをトランプは利用したのだと言えます。要は『脅し』です!!
『脅し』による平和と『権利主張』による平和。どちらも世界基準なのだと思います。
しかし、どちらの言葉からも平和を感じることができません!『脅し』による平和を望む人も、『権利主張』による平和を望む人にも、少しでも『寛容』な心を持っていただくことができれば、わずかでも平和が感じられるかもしれませんね。
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