バインミー2つ

世界

 ベトナムニャチャンへ移住して1ヶ月程過ぎました。私自身、本当に理想と現実の中で葛藤している毎日ですが、やっと少しずつ慣れ、店での買い物もできるようになってきました。

ベトナムでは道端に色々な露天店があり、観ているだけでもちょっと楽しいのですが、先日、昼食を買おうとニャチャンビーチを散歩していました。なにか優しそうなおばあさんがしているバインミーの店を見つけ、「バインミー2つ」と片言のベトナム語で注文してみました。たぶん殆ど通じていなかったのだと思いますが、すぐ作り出してくれました。ここニャチャンは、国際的な観光都市で世界中の方々がバカンスに訪れます(ただし日本人だけが居ない感じですね(^_^;) ) そのため私のようなたどたどしい客はいつも見ているのだと思います。そのおばあさんから「どこからきたんですか?」と尋ねられ、私は当然「ジャパーン」と答えました。そしたらおばあさんから「わたしはむかしとうきょうにいた」と言われました。私のベトナム語の声調が悪く、現地の方々に全く通じないことでも悩んでいる時です。私のベトナム語が通じ、そしておばあさんが言ってくるベトナム語も少し分かることができ、とても嬉しくなりました。その後、おばあさんから日本でのことを色々聴きたかったのですが、ちょっと緊張していたこともあり、ベトナム語が全くでなくなり沈黙してしまいました(^_^;) 会計時に「1つ150円です」と言われ、500円を渡し、お釣りをもらい帰ってきました。

家に戻り、日本語が話せる妻に、初めて現地の方に自分のベトナムが通じたことを話し、買ってきたバインミーを妻と一緒に食べたのですが、とても美味しかったです。そして、こんなに安く美味しいバインミーを食べられることに、なかなか思うように行かない焦燥感に悩まされていた私にとって少し救われた思いとなりました。楽しくバインミ-を食べ終わり、妻から「お釣りちょうだい」と言われたときのことです。

ちょっとここで皆さんに問題です!『バインミ1つ150円です。そのバインミーを2つ買いました。持っていた500円を渡しました。それではお釣りはいくらになりますか?』

馬鹿にしているのですか!と言われそうですね<(-_-)> お釣りは150円しかありませんでした。妻やその家族から、「ベトナムでの生活には注意してね!」とよく言われてきました。本当にショックです! 特に心が弱まっている自分にとっては、たった50円のことですが本当にショックでした!!

ですが、その後時間が過ぎ気づいたことがあります。それは、騙される方が悪いということです。人によっては、やっぱり騙すほうが悪いよ!と思う方がいると思います。ですが、やはり騙される方が悪いです! このニャチャンビーチにはある程度お金がある方がバカンスに来ています。お金を持っているから騙されてもいいとは言っていません。逆に、本当のお金持ちは大きい小さいに関わらず騙されないと思います。そのおばあさんも、150円のバインミーを売り続ける生活に必死なのだと思います。

今回の件で自分の罪を感じるのは、小学低学年の子供でも分かる、たった数百円の計算を、自分がしなかったことにあると思います。優しいおばあさんが、何も分からない外国人と楽しく関わることができる、美味しいバインミーの店です。これから度々買いに行くはずでした。ですがその事によってその縁は切れてしまいました。本当に残念なことです!

『信じる心と、疑う知恵』という言葉があります。これも勉強です! これからまだまだ様々な波が待ち構えていると思います。その波に今にも飲み込まれそうですが、少しでも前向きに進んで行くことができれば幸せなことですね(^_^)

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